すき焼きの割り下、四段活用
すき焼き用お高級佐賀牛をたくさんいただいたので、多めに割り下を作ったら、だだ余りした。
ちなみに割り下とは、すき焼きのタレのこと。醤油、みりん、砂糖、水などをいい塩梅に混ぜて煮立たせたもの。私は関東人だけどすき焼きは関西風派です。その方が肉一枚一枚を楽しめる気がするから。それはさておき
だだ余りした割り下は750ml強。明らかに作り過ぎである
結婚するまでろくに料理もしなかった私は、性格も極めておおらか(はるみよりレミ派)で、レシピ通りにメジャーで計るようなこともしないため、こうした副産物は日常的に産み出されている
さて、この何の罪も無い液体をどうしてくれようか…と考え始めた時、数日前に聞いた主人の一言が脳裏をよぎる。「煮物が食べたいなあ…肉じゃがとか」
肉じゃが、だと……???!
活用① 肉じゃが
これはすき焼き、特に関西風すき焼きと極めて親和性の高いメニューであった。
すき焼きの具材の牛肉、玉ねぎ、しらたきも余りがあれば、追加で用意すべきはじゃがいもと人参のみ。(絹さやは面倒くさいので省略)
関西風すき焼きでは、少ない割り下で肉を焼き、割り下が煮詰まって濃くなったら、昆布だしや酒のなどで薄める。今回私は昆布だしを用意しており、それも500mlほど余っていた(無計画にもほどがある)ので、これも活用することにした。
まずは、じゃがいもと人参を適当に切る。サラダ油で炒めて、ちょっと炒まったら昆布だしの残りを全投入。別メニューのお味噌汁のために作った出汁も少し投入した。煮る。そこへ牛肉、しらたきを投入し、ぐつぐつさせてアクを取ったら、割り下を投入。おたま一杯分くらいで様子を見る。味見して適当に醤油とか酒とかぶち込む。沸騰したら落し蓋をして、しばらくぐつぐつさせる。落し蓋を取って、少し煮詰める。完成。
なんということでしょう…じゃがいもと人参を切るだけで、肉じゃがができてしまったではありませんか!オイシックスも驚愕のあまり奥歯ガタガタ言わすことでしょう
私個人は料理の経験値がほぼ無いに等しいので、この程度でも発見するとついドヤついてしまいますが、このくらい皆やってるだろ…ということでしたら、悲しいけど今後のために知っておきたいので是非こっそり教えてください。
さて、他の具材は使い切ったものの、割り下はまだ500ml以上あります。どうすっか…
そんな時、昼食をラーメンにするという案が急浮上。しかし前もって考えていた訳ではなかったので、メンマもチャーシューも無い…おや、ローストポーク用に買っておいたブロック肉があるぞ…おや……!!!!!
活用② チャーシュー
小鍋でブロック肉の表面を焼き、そこへ割り下を全投入。かさが足りない分は出汁や醤油、酒などを適当にぶち込み、お好みで胡椒を振って30分くらい煮る。完成。できた…できたで……ワイはやったんや
(詳細は当ブログ「昼ごはん」の回をご覧ください)
さて、これで割り下は使い切りましたが、新たな問題が発生。
チャーシューの煮汁がだだ余りしている!!!!!!!
ベースは割り下、そこに胡椒と、豚エキスが染み出た旨味たっぷりの濃厚スープ。これをそのまま捨てるのはもったいない、、ですよね!!!!
冷蔵庫に食料がなかったため冷凍庫を漁ると、以前セールで買っておいたスペアリブを発見。そこで
活用③ スペアリブ
チャーシューの煮汁に、香りを嗅ぎながら好みでオールスパイス、カルダモン、コリアンダー、ハバネロペッパー、などのスパイスを適当に投入。スペアリブを解凍したら、フォークでグサグサ刺して、煮汁にぶち込む。かさが足りなければ酒とか追加。落し蓋して少し煮たら、あとは火を切って蓋をして半日放置。食べる直前に取り出して、魚焼き器で表面におこげが少しできるまで焼く。完成。
完全に思いつきでやってみましたが、味はよく染みて、脂の部分はとろとろになって、良かったです。
ここで新たな問題が…スペアリブの煮汁が……
と言いたいところですが、さすがに脂が多すぎたのでサヨナラしました。
割り下よ、よくがんばった…。君は真っ白な灰、もとい真っ白な豚脂
はっ!しまった、これでは三段活用じゃないか!!!!!
こんなところまで分量を間違えるなんて、これでは無計画どころか誇大広告
なので
もし、割り下がも少し余ってたら、
活用④ もち
お正月の角もちの余りを一口大に切って、焼いて、湯にくぐらせる。割り下は必要に応じて醤油と砂糖を加えて味を見て、水溶き片栗粉を投入。一口大のもちと絡めたら、みたらしだんご風…。
に、なるでしょうか。やってないのでわかりません。
そもそも割り下を必要量だけ作って、他のも普通に作ればいいじゃないかって?
おっしゃる通りです。
お粗末様でした。