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黒島の年中行事シリーズ ~豊年祭~

どうもこんにちは。

黒島ファンのneko_tamaniです。

 

 

日本に「黒島」という島は何個もあるそうですが…
ここでは沖縄の八重山諸島石垣島の少し南に位置する、ハート形の島、のお話をします。

 

人口は約200人、牛の数は約2500頭、くらいだろうか…(間違ってたらごめんなさい)

とにかく牛ばっかりいる小さな島です。

サンゴ礁が隆起してできた島だそうで、海は信じられない程美しく
超人気ダイビングスポットでもあります。

台湾にほど近い位置にあり、独自の方言や文化も魅力的。

そんな黒島で1年ほどボランティアを経験した私にとって、今や島は心のふるさと…

 

ボランティアで何をしていたかというと、〈黒島研究所〉という小さな水族館のような施設で、イラストを描いてグッズや解説パネルをデザインしたり、ちょっとした翻訳なんかをやっていたんですが

そうした制作の参考に、ちょくちょく年中行事を覗きに行っていたので、ここで少しずつご紹介していこうかと思います。

 

 

 

第一回目は、豊年祭

 

豊年祭は、その年の一回目の収穫が終わる旧暦6月(例年、7月下旬)に催される、豊作を神に感謝する行事です。

一番の目玉は各集落対抗の舟漕ぎ勝負。

 

 

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舟漕ぎ勝負の最中。ウーニー(選ばれし走者)が出身集落の舟を目指して浜から海へ猛ダッシュ

 

 

 

俊足の青年が集落ごとに選ばれ、“ウーニー”と呼ばれる走者となります。それぞれのウーニーが長老から盃を受け取り、出身集落の舟めがけて走り出したら勝負の始まり。上のイラストはそのシーンを描いたものです。

 

これがなかなか白熱するんです。

勝った集落は大変なお祭り騒ぎ、負けた方はガチでお通夜状態に…

集落によっては事前に舟漕ぎの練習を重ねて息を合わせたり、
ウーニーも走り込みをしたり。

 

 

白熱する理由は、琉球王国の功名な策の名残だとか。

わざと集落同士を競わせることで、重い徴税に対するストレスを発散させる(あるいは矛先を自分たちから反らす)という意図があったそうです。
(詳細は黒島研究所の解説パネルをご確認ください)

 

 

 

 

ところで、この豊年祭は八重山の他の島々でも見られるようですが、黒島の豊年祭だけが砂浜で開催されます。 

 

 

サンゴ礁に囲まれた黒島の真っ白な砂浜の上、真っ青な空と海と、カラフルな伝統衣装。

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舟漕ぎ競争だけでなく、伝統舞踊も奉納されます。右奥に映っている雲のかかった島は、イリオモテヤマネコのいる西表島

 

この写真、私のポジショニングが悪く若干説得力に欠けますが
インスタ映えること間違いなし!!

時期的にも夏休み中ですし、写真撮影に行かれてみてはいかがでしょうか。

 

 

私も帰りたい…

 

 

 

 

 

ちなみにですが私の書いたイラストは、手ぬぐいや絵はがきになって〈黒島研究所〉という施設で販売されていますので、もし行かれたら是非買ってくださいよろしくお願いします

 

 

 

 

お題「思い出の一枚」