てくてくニャーニャー

たまにブロぐ

aikoのガーリーが爆発しています

毎年この時期になると、aikoの『ナキ・ムシ』という歌を思い出します。なぜか。

 

 

昔、ロッテのシナモンガムのCMソングに使われていた曲です。この時期に売られていたからなのか、定かではありませんが…

 

思うに、この楽曲の持つ圧倒的なまでの女子っぽさが、いわゆるバレンタイン目前という季節感と見事に合致して、あたかも核融合の如く凄まじいエネルギーを時空の至る所に撒き散らしているという説が私の中では有力です。

 

 

 


楽曲の中でもとりわけ強烈な女子臭を放つ箇所は、サビ直前部分

わ〜たし〜にとって〜〜♪…(略)

歌詞
ー 私にとって あなたの全てが 愛の味 ー

 

 

 

ここです。
ご興味のある方は、是非一度聞いてみてください。

 

 

かつて、これほどまでにガーリーが炸裂した歌があっただろうか?いや、無い…
と決めつけるのは早すぎるかもしれないので、J-POPどころか音楽全般に明るくない私は、かの有名な『会いたくて 会いたくて』(西野カナ)と比較して、どのあたりがどのようにガーリーなのか、考えてみました。

 

 

西野カナは、まず見た目がガーリーですよね。大体いつも巻き髪のロングヘアにミニスカート。メイクも、あたかもプリクラから飛び出てきたかのようなkawaii系です。
しかしながら、個人的にはあまりこの楽曲にはガーリーさを感じません。むしろ逆な気がする。
「会いたくて 会いたくて 震える」
この部分だけ状況を想像してみると、

意中の人に会いたくても会えない辛さを噛み締めていると、自分が産まれたての子鹿のように震えていることに気づいた

ってことですよね。つまり、

 


己を客観的に評価している

 

 

冷静ですね…

恋をしながらも、自分を見失ってはいない。
これは、ある意味女子っぽいとも言えますが、
やり手系、女子力高い系の女子。
aikoとは一線を画すと思うんですよ。

つまり逆算すると、『ナキ・ムシ』の女子っぽさとは、

 


没入感

 

 

これなんじゃないでしょうか。
私にとってあなたの全てが愛の味、って、意味わかります?
無いとは思いますが、実際に全てベロベロ舐めたと仮定したとしても…愛の味って。
バニラとか、チョコレートとかのように、他人と共有しやすい味覚の表現ではありません。
完全に個人的な感覚です。
むしろ、他人と簡単に共有できるような安易な表現を拒んでいるようにも感じられます。
浸っている。浸りたい。誰にも邪魔されたくない。
そう、女の子は、ワガママなのです…

 

 

ところで、aikoのファッションは、当時はジーンズが主体のボーイズライクなものでした。これがかえって楽曲のガーリー度を高めていたように感じます。
あの頃、女子達に共感されたaikoのガーリーは、やはり没入系だったということではないでしょうか。
己を客観的に捉え、求められる絶妙なkawaiiを狙いにいくのではなく、
あくまでも己の感覚を主として構成した世界の中に生きる、震えちゃうよりメンヘラ度高めの、空前絶後超絶怒涛のガーリー。

 

 

同世代として、何か自分の中でも共感する部分があったからこそ、この時期に思い出すのかもしれません🤤