てくてくニャーニャー

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「好きな食べ物は?」という難問に対する回答方法

「好きな食べ物は?」


という質問…めちゃくちゃ答えにくくありませんか?

 

 

生まれてこのかたしっくりくる答えを言えたことが無く、質問者に中途半端な反応をさせてしまっては、反省、落胆することが多かった私ですが、先程一つ思いついたので、この機に考えを整理してみようと思います。

 

 

まず「食べ物」という、あまりにも漠然とした表現。
食材のことか、はたまた料理のことか?
第一の難所です。

 

 

食材を答えたい場合、例えば「ヒラマサ」であれば、大抵は刺身(料理)と捉えられそうですが、「にんじん」の場合はどうか。スティック、グラッセ、煮物…それら全ての選択肢をまるごと好きなのか、質問者の頭には疑問が残りそうな気もします。

 

特定の調理法が想定され得る場合、つまり食材≒料理となる場合は、食材名を答えても良しとされそうですが、この時、回答者と質問者の調理法の認識に差異があるかどうかは、蓋を開けてみなければわかりません。

 

「ヒラマサ?ああ、カマの塩焼き、美味しいよね」

 

「あっ、いや、自分は刺身しか食べたことないですが…」

 

食の経験の差が露呈し、若干気まずい空気が漂いそうです。

 

 

かといって、初めから予防線を張るのも、理屈っぽくて嫌われるでしょう。(そもそもこの記事自体理屈っぽい)

 

 

「ヒラマサは刺身以外に食べ方はあるのでしょうか?」

 

相手が食のプロや通であれば、この質問は成り立ちそうですが、そうでない場合は、ただ質問に質問を返すこととなり、少々無礼に映るかもしれません。

 

 

「ヒラマサの刺身ですね」

 

これならば問題ないでしょう。つまり、食材を答える場合は、調理法も添えてあげる。

 

「にんじんですね。にんじんなら、生でも、煮ても焼いても、なんでも好きです。前世は馬かと思っていたんですが、先日、馬は実際ににんじんを食べると、お腹を壊すということを知りました。だからどうということはないんですけどね」

 

これも、回答としては明確なのでOKではないでしょうか。

 

 

それでは、初めから料理名を答えた方が手っ取り早いのではないか?
とも思えますが、ちょっと待ってください。
例えば、ラーメン。
本当に、anyラーメンでFAですか?
第二の難所です。

 

 

確かにそういう方もいらっしゃるでしょう。スープに中華麺の浮かんだアレであれば、何でも良いのだと。南極料理人におけるキタローなんかがそれに当たるかと思います。

 

しかしここは飽食の国ニッポン。極地とは対極の極地…

 

今日は豚骨の気分だとか、あそこは麺がスープに絡まないだとか、出汁の方向性が定まらない割に値段が高いだとか。

 

この場合もやはり、質問者の頭の中には疑問が残るのではないかと思うのです。

 

 

「ヒラマサの刺身」は、どこのどんなものか、までは左程気になりませんが、
「ラーメン」は、まだまだ漠然としている気がしてなりません。不思議ですね。

 

本当はラーメンの中でも好き嫌いがあるにもかかわらず、ラーメンであればなんでも構わないのだと勘違いされる危険性もあります。

 

 

「昔ながらのラーメンが好きです。しょうゆ味で、高速のサービスエリアで食べられるようなやつが」

 

これならなるほど、となりそうです。つまり、料理を答える際には、味の特徴やどんな場所で食べられるものであるかを添えてあげると、伝わりやすくなりますね。

 

 

さて、整理できたところで、私の好きな食べ物を(聞かれてませんが)答えると

 

 

母の作るネギや生姜たっぷりの麻婆豆腐
母の作るイクラの乗ったお雑煮
握りが柔すぎず硬すぎない旬のネタのお寿司
たまねぎのお味噌汁
バニラの効いた柔らかめのプリン…
etc.

 

 

うーん、やっぱり、とても一つには絞れません。

 


これでは質問者をまた困らせてしまう…
一つに絞らなくても、最大2つ程度には収めねば…

しかも小うるさそうで我ながらウザい…

 

 

好きな食べ物のランキングを決定し、耳障りの良い表現を模索する、が、次の議題となりそうです。