てくてくニャーニャー

たまにブロぐ

哲学者は、空いたグラスを笑顔で見つめることのできる者?

何となく良いなと思って買ったコースターですが…

 

f:id:neko_tamani:20190319182341j:image

 

‘A philosopher is a man who can look at an empty glass with a smile’ Tommy Dewar


(直訳:哲学者とは、空いたグラスを笑顔で見つめることのできる者である-トミー・デュワー)

 

 

夫に意味を尋ねられ、雰囲気で何となく意味を理解したつもりになっていた自分を恥じました。空いたグラスを笑顔で見つめることのできる者?

 

 

哲学者とは、哲学を研究する学者(goo辞書調べ)。
そして、空いたグラスを笑顔で見つめることができるという能力も備えている。
そういうことでしょうか?

 

 

なぜ、空いたグラスを笑顔で見つめることができるのか。

 

哲学者でない者は、空いたグラスを笑顔で見つめることができないのか。
杯が乾く前に次を注文していて空いたグラスを見つめる暇がないとか、酒が無くなってしまって悲しんだり怒ったり、視点が定まらないとかそういうことか。
そう考えると、哲学者でない者は、ちょっとヤバそうである。
無関心ゆえに無表情になる場合もあろう。その場合、哲学者でない者は、酒好きではなさそうだ。

 

 

シンプルに考えると、哲学者は、ヤバくない酒好き、そんな風にも捉えられる。

 

 

そもそも哲学とは、智を愛する、を語源とし、世界・人生などの根本原理を追求する学問(goo辞書より抜粋)。

 

空いたグラスを笑顔で見つめることから、空いたグラスを愛する、つまり智を感じているのだろうか。

 

偏見だが、哲学者は空いたグラスからも、諸々の思いや考えを巡らしそうである。
目の前に酒が存在していた(かもしれない)ということ。
これだけでも考えるテーマは十分にありそうだ…たぶん……

 

哲学者は、空いたグラスにも智を感じる。
そういう意味だとして、だから何だというのだ。

 

 

そもそもどういう心境で空いたグラスを愛でているのだろうか。

 

これを格言ぽく言ったトミーの気持ちが全くわからないので、自分ならどうか?と考えてみた。

 

グラスに入っていたお酒が好きなものであれば、ああ飲み干してしまった、と残念に思いながらも、いつまでもグラスに残った匂いをかぎ、余韻に浸るだろう。

 

逆に嫌いな酒であれば、不味い酒飲ませやがって、人生の時間を無駄にした、と心の中で舌打ちするだろう。

 

 

いずれにせよ、ちょっとヤバい人だ。
私は、哲学者ではなかった。

 

 

 

 

トミーの意図が本当に解らないので、どなたか私に智を授けてください。

 

 

 

「好きな食べ物は?」という難問に対する回答方法

「好きな食べ物は?」


という質問…めちゃくちゃ答えにくくありませんか?

 

 

生まれてこのかたしっくりくる答えを言えたことが無く、質問者に中途半端な反応をさせてしまっては、反省、落胆することが多かった私ですが、先程一つ思いついたので、この機に考えを整理してみようと思います。

 

 

まず「食べ物」という、あまりにも漠然とした表現。
食材のことか、はたまた料理のことか?
第一の難所です。

 

 

食材を答えたい場合、例えば「ヒラマサ」であれば、大抵は刺身(料理)と捉えられそうですが、「にんじん」の場合はどうか。スティック、グラッセ、煮物…それら全ての選択肢をまるごと好きなのか、質問者の頭には疑問が残りそうな気もします。

 

特定の調理法が想定され得る場合、つまり食材≒料理となる場合は、食材名を答えても良しとされそうですが、この時、回答者と質問者の調理法の認識に差異があるかどうかは、蓋を開けてみなければわかりません。

 

「ヒラマサ?ああ、カマの塩焼き、美味しいよね」

 

「あっ、いや、自分は刺身しか食べたことないですが…」

 

食の経験の差が露呈し、若干気まずい空気が漂いそうです。

 

 

かといって、初めから予防線を張るのも、理屈っぽくて嫌われるでしょう。(そもそもこの記事自体理屈っぽい)

 

 

「ヒラマサは刺身以外に食べ方はあるのでしょうか?」

 

相手が食のプロや通であれば、この質問は成り立ちそうですが、そうでない場合は、ただ質問に質問を返すこととなり、少々無礼に映るかもしれません。

 

 

「ヒラマサの刺身ですね」

 

これならば問題ないでしょう。つまり、食材を答える場合は、調理法も添えてあげる。

 

「にんじんですね。にんじんなら、生でも、煮ても焼いても、なんでも好きです。前世は馬かと思っていたんですが、先日、馬は実際ににんじんを食べると、お腹を壊すということを知りました。だからどうということはないんですけどね」

 

これも、回答としては明確なのでOKではないでしょうか。

 

 

それでは、初めから料理名を答えた方が手っ取り早いのではないか?
とも思えますが、ちょっと待ってください。
例えば、ラーメン。
本当に、anyラーメンでFAですか?
第二の難所です。

 

 

確かにそういう方もいらっしゃるでしょう。スープに中華麺の浮かんだアレであれば、何でも良いのだと。南極料理人におけるキタローなんかがそれに当たるかと思います。

 

しかしここは飽食の国ニッポン。極地とは対極の極地…

 

今日は豚骨の気分だとか、あそこは麺がスープに絡まないだとか、出汁の方向性が定まらない割に値段が高いだとか。

 

この場合もやはり、質問者の頭の中には疑問が残るのではないかと思うのです。

 

 

「ヒラマサの刺身」は、どこのどんなものか、までは左程気になりませんが、
「ラーメン」は、まだまだ漠然としている気がしてなりません。不思議ですね。

 

本当はラーメンの中でも好き嫌いがあるにもかかわらず、ラーメンであればなんでも構わないのだと勘違いされる危険性もあります。

 

 

「昔ながらのラーメンが好きです。しょうゆ味で、高速のサービスエリアで食べられるようなやつが」

 

これならなるほど、となりそうです。つまり、料理を答える際には、味の特徴やどんな場所で食べられるものであるかを添えてあげると、伝わりやすくなりますね。

 

 

さて、整理できたところで、私の好きな食べ物を(聞かれてませんが)答えると

 

 

母の作るネギや生姜たっぷりの麻婆豆腐
母の作るイクラの乗ったお雑煮
握りが柔すぎず硬すぎない旬のネタのお寿司
たまねぎのお味噌汁
バニラの効いた柔らかめのプリン…
etc.

 

 

うーん、やっぱり、とても一つには絞れません。

 


これでは質問者をまた困らせてしまう…
一つに絞らなくても、最大2つ程度には収めねば…

しかも小うるさそうで我ながらウザい…

 

 

好きな食べ物のランキングを決定し、耳障りの良い表現を模索する、が、次の議題となりそうです。

アメリカの友人が訪ねてきた話

アメリカの友人とその彼氏がうちに遊びに来ました。

 

 

一緒に魚屋さんに行き、近所をドライブし、最後にうちでご飯を食べるという、日常的な暮らしぶりを見てもらったのですが、着眼点の違いを感じられる楽しい一日となりました。

 

 

 

不二家の前を通った時は、ペコちゃんの置物を指差して

 

彼氏 Ooo, terrifying... (恐ろしい…)
彼女 Look her eyelashes are painted! (見て!まつ毛が描かれてある)

 

ペコちゃんという名前だと伝えると

 

二人 Ooo, Peeko... (ピーコ…)

 

 

 

魚屋に到着して、氷の上に並べられたお魚たちを前に、今日食べたいのは?と尋ねると

 

彼女 Anything, but I like shiny sparkly ones, (どれでもいいけど、きらきらピカピカのが好き)

 

サヨリに興味を持ったようだったので、サヨリにする?と聞くと

 

彼氏 Sayuri! Same as my dad’s sister! Doesn’t look like her though
(サユリ!お父さんの妹と同じだ!彼女とは似てないけど)

 

 

生きたカニを見つけると

 

彼女 Look it’s breaded! (見て!パン粉がまぶしてある)
彼氏 Why? They’re still alive! (なんで?まだ生きてるのに!)

 

パン粉ではなくおがくずが、乾燥を防ぐためにまぶしてあるのだと説明。

 

 

その後、彼女が食べたかったウニと、夫が食べたかった本鮪を購入して、近所の田んぼへ。夏には一面のクソ緑となる田んぼも、今は何も植わってはいませんが、とりあえず連れて行ってみました。

 

 

彼氏 Are there any people who steal rice? (お米盗む人っているの?)

 

ん?

 

彼氏 You know, in the States people pick apples and berries (アメリカでは普通にリンゴとかベリーとか取るからさ)

 

いや知りませんよ…

 

彼氏 There’re even apple picking dates (デートでリンゴ取ったりもするし)

 

えっリンゴ狩りfor free…?!!

 

 

どこまでがアメリカンジョークかわかりませんでしたが、彼氏の「何を盗る人がいるか?」という質問はしばらく続きました。

 

畑を見たら、野菜を盗む人はいるか?
電柱を見たら、電気を盗む人はいるか?

 

 

 

 

さて、家に着き、とりあえず作っておいた大量のおでんと、買ってきた刺身を切って出したのですが、あっという間に無くなり、

 

きっとフライドポテト好きだろうという偏見のもとに、山盛りのポテトを揚げたら、お箸を使ってポリポリと、5分と経たずに完食。

 

白ご飯もサラダも出したので、すごい量だったと思うのですが、さすがのアメリカン。気持ちのいい食べっぷりでした。

 

彼女の方が食べたいと言っていたウニは、彼氏の方は引き気味で

 

彼氏 Where did all the purple spines go? (紫の棘は一体どこへ?)

 

これは ”insides” なのよ、と彼女が説明したのを受けて彼氏がウニを口に運ぶと

 

彼氏 Too intense for me. Plus I don’t like the idea... (自分には濃厚すぎるし、発想自体あまり好きじゃないな…)

 

なるほど、確かに見た目グロいですしね。
でも美味しいウニでした。彼女はパクパク食べてました。

 

 

日本酒とのマリアージュも楽しんでもらおうと、神亀の生うすにごりを冷酒で、その後ぬるく燗をつけて、それぞれお刺身と一緒に楽しんでもらいました。こちらはン〜〜〜♩との評価をいただきました。

 

最後は彼氏がピーティなウイスキーが飲みたいと言ったので、アイラ数本に加えタリスカーも飲みくらべ。

 

流れで辰巳蒸溜所のアブサンも出すと、アメリカではアブサンの入手は非合法(所持は合法)だから飲んだことがなかった、ということも聞けました。妖精が見えちゃうからかな〜、などと楽しい話をしていたらあっという間にお開きの時間に。

 

アブサンは飲めなくても、今度は私が二人のところへ訪ねられたらと思う、素敵な一日でした。

 

 

最後にアメリカっぽく、ドライバーをしてくれた夫に感謝を申し上げたいと思います。Thanks a lot!

 

 

本日の酒

友人に頂いた素敵すぎるラベルのビール

 

White Pony Microbrewery
“Earth Liberation”

 

 

f:id:neko_tamani:20190208214332j:image

 

 

適度な甘みのエール、かと思いきや、後からジワジワ襲って来る酸味。タマリンドが効いているのだろうか。面白い。確かに、首からタマリンドが生えてきそうだ。

 

 

 

 

中学の頃、授業中に練り消しでアダムを作っていたことを思い出しました

aikoのガーリーが爆発しています

毎年この時期になると、aikoの『ナキ・ムシ』という歌を思い出します。なぜか。

 

 

昔、ロッテのシナモンガムのCMソングに使われていた曲です。この時期に売られていたからなのか、定かではありませんが…

 

思うに、この楽曲の持つ圧倒的なまでの女子っぽさが、いわゆるバレンタイン目前という季節感と見事に合致して、あたかも核融合の如く凄まじいエネルギーを時空の至る所に撒き散らしているという説が私の中では有力です。

 

 

 


楽曲の中でもとりわけ強烈な女子臭を放つ箇所は、サビ直前部分

わ〜たし〜にとって〜〜♪…(略)

歌詞
ー 私にとって あなたの全てが 愛の味 ー

 

 

 

ここです。
ご興味のある方は、是非一度聞いてみてください。

 

 

かつて、これほどまでにガーリーが炸裂した歌があっただろうか?いや、無い…
と決めつけるのは早すぎるかもしれないので、J-POPどころか音楽全般に明るくない私は、かの有名な『会いたくて 会いたくて』(西野カナ)と比較して、どのあたりがどのようにガーリーなのか、考えてみました。

 

 

西野カナは、まず見た目がガーリーですよね。大体いつも巻き髪のロングヘアにミニスカート。メイクも、あたかもプリクラから飛び出てきたかのようなkawaii系です。
しかしながら、個人的にはあまりこの楽曲にはガーリーさを感じません。むしろ逆な気がする。
「会いたくて 会いたくて 震える」
この部分だけ状況を想像してみると、

意中の人に会いたくても会えない辛さを噛み締めていると、自分が産まれたての子鹿のように震えていることに気づいた

ってことですよね。つまり、

 


己を客観的に評価している

 

 

冷静ですね…

恋をしながらも、自分を見失ってはいない。
これは、ある意味女子っぽいとも言えますが、
やり手系、女子力高い系の女子。
aikoとは一線を画すと思うんですよ。

つまり逆算すると、『ナキ・ムシ』の女子っぽさとは、

 


没入感

 

 

これなんじゃないでしょうか。
私にとってあなたの全てが愛の味、って、意味わかります?
無いとは思いますが、実際に全てベロベロ舐めたと仮定したとしても…愛の味って。
バニラとか、チョコレートとかのように、他人と共有しやすい味覚の表現ではありません。
完全に個人的な感覚です。
むしろ、他人と簡単に共有できるような安易な表現を拒んでいるようにも感じられます。
浸っている。浸りたい。誰にも邪魔されたくない。
そう、女の子は、ワガママなのです…

 

 

ところで、aikoのファッションは、当時はジーンズが主体のボーイズライクなものでした。これがかえって楽曲のガーリー度を高めていたように感じます。
あの頃、女子達に共感されたaikoのガーリーは、やはり没入系だったということではないでしょうか。
己を客観的に捉え、求められる絶妙なkawaiiを狙いにいくのではなく、
あくまでも己の感覚を主として構成した世界の中に生きる、震えちゃうよりメンヘラ度高めの、空前絶後超絶怒涛のガーリー。

 

 

同世代として、何か自分の中でも共感する部分があったからこそ、この時期に思い出すのかもしれません🤤

未来の自分へ向けた飯テロ

『そういえば、昨日パンを買ってきたんだった。


あの、バターの効いた、ちょっと固いパン。


2センチくらいの厚さにスライスして、トースターで軽くあぶろう。外側はフランスパンのように歯ごたえがしっかりしていて、中はふわふわ。


スライスを焼くと、皮の油がじわっと溶け出して、カリカリになる。


その上にサルサソースをのせよう。トマトやピクルス、玉ねぎたっぷりのサルサソースを、惜しげもなく。


そして、熱いコーヒーをすする。』

 

 

昔の日記。どうせ恥ずかしい感じだろうと思いきや、やられました。

 

 

お腹が鳴り止みません。

 

 

 

 

 

 

乳首の話

「なぜテニス選手(女性)の乳首は浮いているのか」との夫の疑問から、乳首に関する文化的多様性について考えてみた。

 

「乳首を出す/出さない」「乳首を出すことで女性として意識されたい/されたくない」の二軸を用いたマップであらかた表現できるのではないかと思う。

 

 

 

f:id:neko_tamani:20190126085251j:image

 

 

 

日本人女性の大半は乳首を隠し、うっかり出てしまった場合は恥じる傾向にあると考えられるので、左下に配置。ここ30-40年で、乳首出しを自重すべきという風潮が強まっている気がするが、どうか。ファッション誌では一時期ブラレス、ブラレスとばかり謳われていたけれども、実行した人はどれだけいるのだろう。

 

 

第一象限を囲うように大きく記した青い四角は、多くのアメリカ人女性をイメージしている。


サマンサ、キャリーは共にSATCの登場人物であり、敢えて偽物の大きな乳首を付けたり、乳首が透けるようなドレスを着て意中の男性を誘惑するシーンがあることから、右上に名を連ねてみた。


友人は、乳首を見られることは少し恥ずかしいけれども、ちょっとしたアクシデントで見られてしまった場合は仕方ないからまーいっかてへペロというようなことを言っていたので、普段は一応隠すが出すこともやぶさかでは無いという考えだと捉え、中央付近に配置。

 

 

アメリカ人女性の中でも、最近フェミの新たな潮流として乳首解放同盟的な動きがあり、セレブ達がこぞって乳首を露出しツイートを削除されるような事件があったが、この人たちは性的に見られることを望んでいないようだ。少なくとも建前上は。よって左上に配置。

 

 

普段から乳首を隠すことなく生活しているミクロネシアやアフリカの一部の民族の人たちは、乳首出しについてどう感じているのか、全くわからないので、上側に点線で記した。

 

 

 

これは乳首の話なので、バタイユ風に仏訳すると histoire des mamelons となるのだが、乳首を意味するmamelonは男性名詞であった。名詞が男性名詞か女性名詞かというのは、その物自体とあまり関係が無い場合が多いとはいえ、興味深い。