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ダイニングテーブルを作った話

もう半年ほど前になりますが、電動ドリルも握ったことの無かった私が、引っ越しを機にダイニングテーブルを作ったので、その話とその後の使用感について書きたいと思います。

 

 

作ったのはこれ

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現状

 

 

夫と猫2名との4個体暮らしですが、椅子は2脚で事足りますので、このような配置になっております。

 

 

 

◆構造◆

天板の大きさは、一番長いところで130cm程度。
天板の高さは65cm。

木材は杉のカフェ板のみ。
脚はL字金具でつけただけのシンプルな作りです。

 

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当初、天板の形は五角形にしようと考えていたので、脚も5本に

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天板の下。補強&脚を取り付けてます

 

 

◆作り方◆

~以下、ホームセンターの工作室にて~
 ※デカいので周りの人の迷惑にならないよう、空いている時間帯を狙いました

[天板作り]

①天板となるカフェ板をハタガネとボンドで圧着させる
②天板の輪郭、脚を取り付ける箇所を鉛筆で下書きする※裏表に気を付ける
③脚と脚の金具を取り付ける部分を避けるようにして、補強板を天板にビスで取り付ける
 (補強板は適当な長さにカットし、角を落として、サンダーをかけておく)
④天板を輪郭の下書きに沿ってジグソーでカットし、サンダーで表面やすり掛け&角を落とす

[脚作り]

⑤カフェ板をホームセンターのカットサービスで62cmにカットしてもらう
⑥表面&側面をサンダーで手触り良くする

~ホームセンターの工作室、ここまで。以下、家~

[組み立て]

⑦天板と脚とL字金具を家のダイニングスペースに運ぶ
⑧脚にL字金具をビスで取付け、脚を天板裏に取りつける
⑨仕上げに、周りを汚さないように気を付けながら、天板にBriwax(ナチュラル)を塗る

完成!

 

 

工具の使い方さえわかれば、作るのは簡単でした。
サンダーがけと天板運びはちょっとしんどかったですが。

 

 

一番、時間と頭を使ったのは、次に記す設計の部分でした。

 

 

 

 

◆設計◆

 

まず、うちの台所&ダイニングスペースが鬼のように狭いため
どのような形でどのくらいの大きさの食卓が一番使い勝手が良いのか、
ここから検討を始めました。

 

間取り図の作成

 

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検討初期の間取り図

 

 

右の玄関・廊下から入って、シンクとコンロの間に猫の額ほどの作業スペース、
実質6畳も無いダイニングと、左が畳を敷いた6畳のリビングです。

〇は人の大きさをイメージしており、動線を曲線で描きました。

 

 

そして、ダイニングテーブルに関する自分の希望を整理

・キッチンの作業スペースが小さいため、できればダイニングテーブル上でも作業できるようにしたい。最低、料理中にポンと物が置けるような配置にしたい。

・食事中には話をするだけでなく、テレビを見ることもあるだろうから、主人とは向い合せではなく、少し角度をつけて隣に座り、互いにテレビも見やすい位置に座りたい。

・お客さんが3人来ても一緒に食卓を囲めるようにしたい。4人以上来たら畳でいいや

 

 

さらに、使いやすいダイニングテーブルに必要な条件を調査
(参考URL https://sieve-online.jp/special/dining_table001/sort:current_price/direction:asc/

・食事中、隣同士の人がぶつからず、ストレスなく食事できる、一人当たりに必要な巾は60cm、奥行は40cm

・人が座っていたり椅子がテーブルの中に収まっていない状態でも、動線が塞がれないこと。椅子に座った場合は奥行50cm、椅子の出し入れには奥行75cm、通路にするには椅子の後ろに60cm以上必要

・椅子の座面と食卓の天板の間の高さ(差尺と言うらしい)の算出方法は、
 {(身長×0.55)÷3}-2 =大体30cm程度になる

・ちなみに、立って調理作業をする際に使いやすい台の高さは、私の場合83cm

 

 

以上の条件をすべて満たすべく、導き出した結論が以下です。

・変形5角形にする(普段は2人しか使わないため、その部分の辺の長さは長くする

・天板の高さはもろもろ考慮して65cmとする

・テーブルの上に乗せられる、高さ20cm弱のちゃぶ台を用意し、必要に応じて調理台とする

・つまり売ってない。作らねばならない

 


独身時代は飲んでばかりだったから貯金は無いし、オーダーする余裕も無い。
かといっていろんなことを妥協して数万円のテーブルを買うのも嫌。
だから作るしかなかったのです。

 

 

次に、何の木材をどう組み立てるか?もしばらく考えました。

天板はどうするのか。一枚板を買うか、自分でダボ接ぎするか(できるのか?)。
脚はどんな形状にするのか。脚だけ買うか?その場合どんなものを何本つければ安定するのか。

などなど、悩むことは結構たくさんありました。

家具の雑誌を見たり、家具屋さんに行って脚がどうやって天板にくっついているのかを見たり、
DIYの本を読んでみたり、ブログを探してみたり。

 

なんとなく、こうやって作ろうかなあ…という漠然としたイメージしか無い中で
ホームセンターで素材を探した時に、ようやくアイデアが固まりました。

杉のカフェ板を見て、それを天板にも脚にも使う方法を思いついたのです。

太くて大きな脚になるから安定感も得られるだろうし
見た目も統一されて良かろう、と。

 

机上検討は必要ですが、
やはり実際に素材を見てみるというのも本当に重要なことだと実感しました。
初めから、もっとホームセンターをうろつけば良かったかも。
いろいろ考えたおかげで得られたアイデアだったとは思いますが…。

 

 

 

最後に悩んだのは脚の取り付け方でした。

脚は木材(カフェ板)を縦に使うことを考えていたので、
天板と木材をビスで垂直に打ち付けると、繊維に沿ってビスが入ることになるので、何本も打ち付けたら木が割れてしまわないだろうか?
という不安がありました。
斜めにつけると格好は良くないだろうし、強度にも不安が残る。
また、脚を垂直に取り付けられるかどうかも、技術的に怪しかったため、
うーんどうしよう、としばらく悩んだのですが
やはりホームセンターのDIYコーナーをうろついた時、L字金具を見つけ、
よっしゃこれ使おうってことでようやく設計が固まった訳です。

 

 

ところで、私は建築士でも大工でも何でもないので
強度計算などは一切できておりません。

自分達だけが使うものだし、上に乗ったりもしないので
これくらいなら大丈夫じゃないか?という感覚だけで作ってます。

ちなみに今の使用感としては、人が寄りかかっても全然壊れる気配は無いですが
もし万が一、私と同じように作られる方がいらっしゃれば、
その時はあまり重いものなど乗せないよう、気を付けて使われることをおすすめします。

 

 

以上がダイニングテーブル作りのレポートでした。

作って半年経った今も問題無く使用できていますが、
一か所修正しなきゃいけないところが出てきています。

 

 

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天板が一枚だけ少し浮いてきてしまっている

 

 

制作当初はきれいにくっついていたんですが、
時間の経過とともに木がたわんできてしまっている模様。

近々、裏から新たな補強板を取り付けようと思っています。

 

その他は良好で、お客さんが3人来てくれた時も
皆で食卓を囲むことができました!わっしょい

 

 

 

ちなみにうちはダイニングテーブルだけでなく、最初の写真の後ろに写っているレンジ台、その他テレビ台、本棚、作業机、キャットステップ、洗面所の棚など、家具の多くを自作しました。

 

レンジ台も、テーブルと同じ素材(カフェ板)で作っているので
若干設計ミスはあったものの
今のところ強度的に問題無く使えているうえに
インテリアの統一感も出て、割と気に入っています。

 

 

気に入ったものや、作ったものに囲まれて暮らすことのできる贅沢。

 

 

ホームセンター様、私に素材とアイデアと工作室を与えてくださり、本当にありがとうございました…(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に余談ですが、テーブルを作る前に、
作業台として使うことを想定したちゃぶ台を、はじめての電動工具練習も兼ねて作りました。

 

 

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豆を意識して作りました。『まめ台』と呼んで愛用しています

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脚はハの字に取りつけて、やはり豆を意識してみました

 

こっちは、天板はカフェ板、
脚は1×8のSPF板を横向きに使っています。
Briwaxはナチュラルではなくなんか茶色いのにしてみました。SPF板が白いため。
天板と脚を取り付けているネジはダボで隠しています。

 

こっちも結構お気に入りで、夕食の後畳でお酒を飲む時なんかに使ってます。