てくてくニャーニャー

たまにブロぐ

乳首の話

「なぜテニス選手(女性)の乳首は浮いているのか」との夫の疑問から、乳首に関する文化的多様性について考えてみた。

 

「乳首を出す/出さない」「乳首を出すことで女性として意識されたい/されたくない」の二軸を用いたマップであらかた表現できるのではないかと思う。

 

 

 

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日本人女性の大半は乳首を隠し、うっかり出てしまった場合は恥じる傾向にあると考えられるので、左下に配置。ここ30-40年で、乳首出しを自重すべきという風潮が強まっている気がするが、どうか。ファッション誌では一時期ブラレス、ブラレスとばかり謳われていたけれども、実行した人はどれだけいるのだろう。

 

 

第一象限を囲うように大きく記した青い四角は、多くのアメリカ人女性をイメージしている。


サマンサ、キャリーは共にSATCの登場人物であり、敢えて偽物の大きな乳首を付けたり、乳首が透けるようなドレスを着て意中の男性を誘惑するシーンがあることから、右上に名を連ねてみた。


友人は、乳首を見られることは少し恥ずかしいけれども、ちょっとしたアクシデントで見られてしまった場合は仕方ないからまーいっかてへペロというようなことを言っていたので、普段は一応隠すが出すこともやぶさかでは無いという考えだと捉え、中央付近に配置。

 

 

アメリカ人女性の中でも、最近フェミの新たな潮流として乳首解放同盟的な動きがあり、セレブ達がこぞって乳首を露出しツイートを削除されるような事件があったが、この人たちは性的に見られることを望んでいないようだ。少なくとも建前上は。よって左上に配置。

 

 

普段から乳首を隠すことなく生活しているミクロネシアやアフリカの一部の民族の人たちは、乳首出しについてどう感じているのか、全くわからないので、上側に点線で記した。

 

 

 

これは乳首の話なので、バタイユ風に仏訳すると histoire des mamelons となるのだが、乳首を意味するmamelonは男性名詞であった。名詞が男性名詞か女性名詞かというのは、その物自体とあまり関係が無い場合が多いとはいえ、興味深い。